穏やかに晴れた日、ツレの発案で横浜球場横にある公園へチューリップを見に出かけた。 Webでチェックするとチューリップ祭りはもう終わっていると出ていたのでダメ元かなと思ったが、行ってみたら意外にまだまだ沢山色とりどりのチューリップが10箇所以上の花壇に咲き競っていて見事だった。オランダの風景写真にあるような「見渡す限り」ではないが、中々見ごたえがあったし、散り始めの桜と共に春を実感させてもらった。
公園内でたまたまラジオ日本の実況中継をやっていて、近くの店で求めたおいしいサンドイッチを食べながら、ブラスバンドの演奏、バトンガールそれに女性歌手の歌など、思いがけず楽しませてもらった。
ランチ後の腹ごなしに、近くの開港記念会館に立ち寄った。 入り口の横に「岡倉天心生誕の地」のレリーフがあった。 (この場所にあった生糸問屋「石川屋」の子として産まれた由) 内部には中々良いステンドグラスの窓があったり、関東大震災で瓦解した後での再建の話など、田中知子さんと言う中年のボランティアさんの説明がとても良かった。 そこからまた歩いてすぐのところにある開港資料館に立ち寄る。 ペリー提督が上陸した時の話、当時あった楠の木が今でも中庭にあり、玉楠の木と呼ばれている。
今の横浜港地区は、当時横浜村で入り江や川で区切られ、当初は長崎の出島のような特別地区にしようとしたらしい。 当時のクリケット競技(遊び?)場の後が今の横浜球場になったことや、英国波止場やフランス波止場などもあったようで面白い。 その後明治時代には、色々な貿易商が軒を連ねて賑わったそうだ。
近場に居たのに横浜の歴史など不案内だったが、結構面白い。 帰途、大桟橋に停泊する豪華客船「ふじ丸」を遠望し、元町散策、中華街で夕食を摂って、ゆっくりご帰還。 春を楽しんだ一日となった。